· 

姿勢矯正では姿勢は良くならない理由



 年末年始の食生活により、体調崩している方も少なくないのではないでしょうか?

食の乱れは、姿勢の悪化にもつながる…というお話し。



 突然ですが。
『あぁ…!お腹が痛くなってきた…!』
ってなると、あなたはどうしますか?



おそらく100%の人が、体を丸めると思います。


胸を張って、背中をそらして
『お腹痛い…!』
とはならない。



何故か?


内臓は、圧迫(圧縮)される事で機能が増すからです。
一般的には、内臓の圧迫は良くない!と思われがちですが、実はそうではなく、内臓同士がぶつかり合い、お互いが圧縮される事で、蠕動運動が活性化され、機能性が高まる上、運動の助け合いができるので、内臓疲労が軽減されます。


良くない内臓圧迫は、潰れて破損してしまうほどの圧迫が悪いという話し。



お腹が痛い、気分が悪い、吐きそう、食あたりをした、内臓が冷えた、暴飲暴食で疲れている
こうなると、内臓は他の内臓の力を借りたいので、体を丸めて内臓同士が圧縮しやすい姿勢を作ります。



姿勢は、全自動で脳幹によって制御されます。

脳幹は呼吸、脈拍、血管運動、内臓の消化、姿勢制御、運動制御などを司ります。


内臓の消化と姿勢の制御。
同じ脳幹が働いていますね。





 姿勢が悪いのは、姿勢が悪いのではない。
内臓負担が蓄積されているから姿勢が悪いのです。


猫背や背骨の歪み、骨盤の歪み、巻き肩、ストレートネック、反り腰、O脚…なにがし

姿勢が悪いのは、内臓負担が蓄積されているから。
姿勢矯正、姿勢改善に骨格の矯正は無意味ですね。

全くお門違いのことになります。



胃が悪い人は、猫背、巻き肩になります。
肝臓が悪い人も、猫背になるし、側湾になります。
腸が悪い人は、反り腰になります。


それぞれの内臓は、特定の筋肉の制御に関わっていて
腎臓は大腰筋や僧帽筋の筋出力に関わります。
ですので、腎臓が弱ると腰を痛めます。
かなり激し目のギックリ腰を起こしやすい。

冬場の冷えは、腎臓負担になりやすいので、風呂はきちんと湯船に浸かるように心掛けてくださいね。



胃は僧帽筋、頚部を支える筋肉の筋出力と関連。
胃の負担は寝違えや首こり、肩こり、巻き肩、猫背などに関わります。

頚部の神経系にも関わることから、精神的な不安定にも。
心配性、不安症、悩み癖、考えすぎ、神経質

姿勢を改善させたい方、または上記のような症状が気になる方は、まず胃を休めましょうね。