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精神疾患を考える



 結論から言うと、精神疾患は身体を治さないと治らない。クスリを飲んでも治らない。

 

 

です。


心は、ただフワフワと宙を浮いたようなものではなく、身体の中のシステムによって作られています。
「病は気から」と言いますが、現代の精神疾患に置いては「身体から」です。


 心を作るのは、日々摂取しているものと、それを処理する身体の健全さです。



毎日、身体に悪いものを食べていたら、健全な身体を作ることもできないし、健全な心も作る事はできません。
それを整えた上で、悩みやストレスを発散させる事が重要です。

いきなりクスリを飲んでも治らない。
そればかりか、状態を悪化させてしまいます。





 心は「ホルモン」によって作られ、リラックスや興奮などもホルモンの分泌によって左右されます。
「ストレス」は、自律神経の反射やホルモンの分泌バランスです。


例えば、鳥肌が立つ…というのがあります。
 

 「寒気がすると鳥肌が立つ。」


これは、自律神経が立毛筋を刺激し、全身の毛が逆立つ状態で、「寒さ」や「悪寒」などに、自律神経が反射的に起こした現象です。

「寒さ」や「悪寒」は、ストレスになる、ストレッサーですね。


ストレスは、このストレッサーによって引き起こされます。
ストレッサーが大きいとストレスも大きく、持続的なストレッサーがあると、持続的にストレスがかかった状態になる…という事です。


ストレッサーは、「寒さ」以外にも無数に存在します。
身体や心がストレスと感じるもの全てがストレッサーですね。

 

 

例えば、暑い、冷たい、痛い、苦しい、くさい、うるさい、不味い、マズい、歓喜、嬉しい、悲しい、悔しいなどの肉体的な感覚や感情の起伏を起こす要因もストレッサー。

会社の上司や後輩かも知れないし、親や兄弟と言う場合もあります、虫や環境が関係することもあります。

昨今では、コロナコロナと騒いでいるメディアや世間もストレッサーでしたね。

 

 

 余談ですが、人間が悩みだと感じているものは、大きく分けて4つに分類されます。

 

 ❶ お金・経済状況の問題

 

 ❷ 人間関係の問題(恋愛、夫婦、家族、親戚、職場)

 

 ❸ 健康に関する問題

 

 ❹ 環境に関する問題(住んでいる場所や環境など)

 

 

この悩みの中のどれかに、一番大きなストレッサーが潜んでいます。

悩みを解決するためには、どれが一番簡単に解決するかを見つけ潰していく事ですね。

 

 

 

 話がそれましたが

 

 


様々あるストレッサーの中に「クスリ」があります。
クスリは、肝臓や腎臓に多大なダメージを及ぼし、心を作る「ホルモン」を無理矢理左右してしまう、強烈なストレッサーです。

 

 


本来、人は、ストレスがかかると、それに対応したホルモンを自らコントロールし分泌しますが、クスリは、その人本来の自然なホルモンのコントロールを無視します。



クスリを飲むと、自身のコントロール制御の主導権をクスリに奪われ、自分で自分の感情や体に必要なホルモン分泌をコントロールできなくなる。

 

…という事ですから要注意です。

 

 

本当にそのクスリは必要なのか?
そのクスリを飲む事で、今後心身にどの様な影響が出てくるのかの説明を受け、それを覚悟した上で飲んでいるのか?


ちゃんとリスクを把握しておいてほしいと思います。
(正直、リスクを細かく説明してくれる病院はありませんが)





 『ストレスがかかると、身体にどんな変化が起きるのか?』

 

 

 

 


 ストレスがかかると、まず脳下垂体から、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。

それを受けた副腎から、副腎皮質ホルモンやコルチゾールなどといったステロイドホルモンが分泌されます。

ストレスホルモンは、血糖値を上昇させ、自律神経は交感神経優位性を持ちます。
筋肉を興奮状態にさせ、硬く緊張した状態をキープします。


 *ここで「血糖値を上昇」と出てきましたね。
血糖値が上昇すると、自律神経は交感神経優位にして興奮状態を作るという事なので、簡単に言うと、甘い物を飲み食いしたら血糖値が上昇するので、コレも同じ作用が起きるという事です。


ストレス発散の為に甘い物を飲み食いする…
という人がいますが、実際には、逆にストレスを身体に掛けているのと変わりません!

ストレスが多い時は、血糖値は上昇傾向にあるので、さらに血糖値を上げる飲み食いは、さらにストレスを多く身体に蓄える事となります。


また、ステロイド剤を使っている場合でも、同じくです。
ストレスに対応するホルモンは、ステロイドホルモンなので、外側からステロイドホルモンを体内に入れる事も、ストレス過多の状態を作ることになります。



ちょっと難しい話しになってきましたね…!

 

 

 



 『簡単にまとめると』

 


●甘い物の過度な飲食はストレスを溜め込む
 砂糖や人工甘味料は極力控えること
 運動していないなら糖分は害
 
●ステロイド剤はストレスを溜め込む
 ステロイド剤使用・服用中は甘い物厳禁
 
●ストレスは、交感神経を刺激して興奮状態をキープする
 ストレス状態の時に糖分は要注意


という感じです。




 ちょっと難しい話しになりましたが、以上の事をひと通りまとめていきます…

 

 



 ストレス状態においては、

 

交感神経やストレスに対応したホルモンが分泌される状態を身体が作ります。

交感神経の刺激、興奮状態を持続は

心と身体を「狩り」「戦」「闘い」「逃走」「焦り」「緊張」などの状態を維持する事となります。

 

 

逆に、リラックスした状態、眠い、お腹いっぱい、心地よい、暖かい、にこやか、ほがらか、嬉しい、楽しいなどの状況では、副交感神経や心身のリラックス状態を作るホルモンが分泌されます。

 


「身体の反応が、心、精神状態を生み出している。」

と言うです。




 興奮状態の体内のホルモンや自律神経のバランスの状態を放置したまま、クスリを飲んでもなんの効果もありません。
ストレッサーに対し、ストレス反応、防御反応を起こしている心と体を、無理矢理解除し無防備な状態にするのがクスリです。

 

戦場で居眠りさせるようなもの



「今からボールペンでお前の目を刺す。でも絶対に目を閉じるな。」
と言われて、目を開けていられますか?

ボールペンが目に近づいて来たら、誰もが反射的に目を閉じます。


急に野球ボールが自分めがけて飛んで来たら、反射的に頭をかがめたり、手で頭を防御したり、体を丸めたり、避けたりします。


しかし。
クスリを飲んで、コントロールの主導権をクスリに任せるという事は、危険が迫っても、自分で自分をコントロールできない、危険から回避する行動や反射ができなくなってしまう状況作ってしまうのです。

 

 


 心と精神を安定した平穏な状態に落ち着かせるには、まずは体を治さないと話しになりません。


お腹が痛い!頻繁に頭痛が起きる!腰が痛い!めまいが起きる!眠れない!
などの状態の時に、心の平静を保つなんてはっきり言って無理です。
だからと言ってクスリに主導権を奪われるなんて、もってのほかです。

 

 

 精神科ができるずっと以前

古来から、東洋医学では、それぞれの臓器に感情を当てはめ、治療を行なっています。



 木火土金水が対応する臓器と感情

 木…肝臓・胆嚢:怒

 火…心臓・小腸:喜

 土…脾臓・胃:思・悩

 金…肺・大腸:悲

 水…腎臓・膀胱:恐

 

 



 負担を大きくする食、またはその内臓を病んだ病人が好む味

 木…酸味

 火…苦味

 土…甘味

 金…辛味

 水…塩辛い

 


上の記述通りに、よくある精神疾患の精神状態の、思い巡らせ眠れない、悩み過ぎて眠れない、深く思い悩み落ち着かない

 … 脾臓や胃を病むと思い悩んでしまう精神的兆候が現れます。
 … 脾臓や胃は、甘味を摂り過ぎると病みます。



精神状態が不安定な方は、必ず胃を病んでいます。
脾臓は血液の貯蔵庫。
これまた、精神不安定、ストレスへの弱体化を起こしている方は貧血です。





 心をどうこう左右しようとするなら、まずは内臓を健全に保ちなさい。
という事を表していますね。


クスリに頼る前にできることは、山ほどありますし、シンプルです。

自然整体も、ケアの内のひとつにしていただけると嬉しいです。



 では、今回の記事はちょっと長くなりましたので、この辺で失礼します。











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