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良い姿勢とは

 
良い姿勢とは、どんな姿勢でしょう。
世間一般には、静止した状態での姿勢の話ししかありません。
 
ですが、人間は常に動いている"動物"ですから、良い姿勢は、状況、状況に合わせて適切な反応を、適切なスピードで取れる姿勢が、良い姿勢だと言えます。
 
 
「背筋を伸ばして胸を張って、アゴを引く姿勢」が正しい、美しい姿勢だと言われていますが、その姿勢だと、体が固まって動かない姿勢になっています。
 
その姿勢を意識していると、体は固く、動きを小さくしていきます。
 
 
車が突っ込んで来た時に、とっさの反応ができるか?柔軟な動きが取れるか?というと、取れません。
 
 
ですから、状況に合わせた反応ができない姿勢は、正しい姿勢とは言えません。
 
オフィスワークの際に、胸を張って骨盤を立たせて座る姿勢も、呼吸を浅くし、神経が興奮状態になり、無駄に筋肉を緊張させてしまいます。
その結果、疲れて凝り固まってしまう。
これも正しい姿勢とは言えませんね。
 
 

自然整体ウツロイ,良い姿勢,
 
 
「体幹を鍛える」「体幹を安定させる」
という言葉がありますが
それは、決して体幹や筋肉を固めろ!と言っている訳ではありません。
 
 
体幹は強くしなやかにあるべきです。
安定とは、固定して動かないという意味ではありません。
 
 
ビルや地震に強い建物は、固まってはいません。
「免震」という機能が備わっていて、地震の大きな揺れに対して、固く逆らうのではなく
逆に、揺れに対して、同じく揺れを起こしたり、しなやかにしなるようにする事を「免震機能」と言います。
 
 
人間も同じように、状況の変化に対して、しなやかに素早く反応できる状態であるべきです。
 
つまり、「体幹を安定させる」というのは、固めることではなく、『素早く反応できる』ことを安定と言います。
 
 
 
ですから、良い姿勢とは、背筋を伸ばして胸を張って固める事ではなく、自然体が良い姿勢と言う事ですね。
 
 
美しさは、自然体の中に見えてきます。
無理をしている姿勢は、美しいのではない。
 
 
こどもに姿勢教育や姿勢矯正の器具を強要する事は、せっかくの自然体を失わせる愚行に過ぎません。
 
職業別やスポーツにおいては、適切な姿勢や運動能力、機能性が求められます。
ですから、みんながみんな同じ姿勢が良いとは限りません。
 
 
職業に応じて、スポーツの種目に応じて、それぞれ適切な姿勢やトレーニング方法があります。
 
 
ウツロイは、自律神経の整体と打ち出していますが、自律神経のバランスは良い姿勢が重要項目ですから、姿勢やトレーニングについてのご相談も受けています。