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カイロプラクティックの神秘性



 カイロプラクティックと聴くと、皆さんはどんなイメージが浮かび上がるでしょうか?


●ボキボキするのがカイロプラクティック

●ガチャガチャするベッドに寝て、ガッチャン、ガッチャンされる(笑)

●歪んでいる背骨を矯正する

●そもそも知らない・よく分からない…



こんなところでしょうか。



治療家に聴くと
「サブラクセーションを矯正する」
「歪んだ脊椎を矯正して、神経の通りを整える」


などでしょうか。




これは一般的に伝わるカイロプラクティックのイメージです。






医療的に発展したカイロプラクティックは、今や全世界で法制化され「医療」としての確固たる地位を確立しています。
日本を除いて。


そして、世界中のカイロプラクターが認識している、カイロプラクティックの医学的な認識は


「サブラクセーション(亜脱臼)を起こした脊椎によって、伝達を抑制された神経を、アジャストメントにより解放し、自然治癒力を活性する」


と、だいたいこんな感じ。



カイロプラクティックは、単なる整体ではなく医療です。



しかし日本においては、医療行為にはなりませんので、誰でも簡単に習得できます。

ただ、その分、知識量や技術力、術者の精神は、それこそ千差万別。
すごい人から、なんちゃっての人まで、誰でも同じくカイロプラクターと名乗れてしまう…という恐ろしさもある。



ぼくは、医療としてカイロプラクティックを捉えていて、医学的知識の元カイロプラクティックを行いますが、奥深いカイロプラクティックの領域。
まだまだ研鑽しなければならないと思っています。





 ぼくがカイロプラクティックを学び出して約16年。

カイロプラクティックとは?
というところから学び始め、理論や技術を、分厚い医学書を読んでは挫折、読んでは挫折。(読んでたら眠くなる!)

経験的、伝統的医療である東洋医学が「陰」であれば、エビデンス重視、科学的な医療である西洋医学は「陽」


アメリカ発祥のカイロプラクティックは、この世界感で言えば、当然、西洋医学ですから「陽」。



科学的根拠の元、アジャストメントという、カイロプラクティック独特の脊椎の矯正を行う。





カイロプラクティックに出会い、これまで、ずっとカイロプラクティックは科学的医療である。
と思っていました…。





 ところが…。


ある先生との話しの中で、ぼくがこれまで見落としていた部分を聞かせてくれたのです。



伝統的カイロプラクティックは
科学的とは少し違う側面を持っていたのです!




ユニバーサル・インテリジェンスという、所謂、「根源」たるものから
我々人間はエネルギーを得ており、それにより、イネイト・インテリジェンスという「生命の自然な営み」「自然治癒力」が働いている。


アジャストメントとは、そのユニバーサル・インテリジェンスからのエネルギー効率を弱めている、サブラクセーションをターニングさせ、イネイト・インテリジェンスを正常化することが目的である。


と、している。




あれ?
医学的とか科学的とか、神経伝達とか、関節の亜脱臼を矯正するとかは???



カイロプラクティックの始祖、D.D.パーマーの息子であるB.J.パーマー
世界にカイロプラクティックを発展させた、謂わばカイロプラクティックの父は
そんなこと、ひと言も言っていない。




抽象的で、スピリチュアル、神秘性を謳っている。




これは、東洋医学の「経絡」など気の流れを整える…的なことと同じことを言っている、ということです。




サブラクセーションとは、「物理的な亜脱臼」というよりも、概念としての「歪」なのかも知れません。

アジャストメントとは、「物理的な関節の矯正」というよりも、エネルギーの回転、振動数、波調の修正。


魂の根源である、全知全能の
ユニバーサル・インテリジェンスから、人間はエネルギーを得ており
自分たち一人ひとりの中に流れる、イネイトが働いている。


それを我々カイロプラクターは
ただ、舵取りをするだけの存在だと。




ユニバーサルからのエネルギーを、術者を通して、患者のイネイトに流す、というのだ。




日本発祥の「レイキ」も同じ考えである。






 西洋も東洋も色は違えど、やはりひとつに繋がっていた。


これまで積み重ねた、医学的知識は物理的に働きかける術としては、なくてはならない知識。



でも、これからは物理的なだけではなく
神秘的な側面や概念も含めて治療するべき時代なんだなぁ、と感じています。



タイミングよくというのか、何なのか
最近は“魂”とは何なのか?
“命”とは、本当の“健康”とは

科学ではない、曖昧で神秘に満ちた世界に興味が向いていたところでした。



そんな時に、これまで科学的な整体と認識していたカイロプラクティックが、大元のところでは、神秘性を重視していたことを示されたということには、とても驚き、同時にとても嬉しかった。

ぼくの中に芽生えていた興味は、必然だった。




カイロプラクティックがさらに好きになりましたね。



大変な気付きを与えてくださった
アトラスナチュラルセラピーの中村先生に感謝。