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アレルギーや自己免疫疾患の始まり



 免疫の問題、自己免疫疾患やアレルギーなどは、おそらく全ての引き金になっているのは、自分自身の体内で共生関係にある細菌叢、マイクロバイオータたちとの折り合いが悪くなったことではないか…と、思います。


例えば、様々なアレルギーの引き金とされるヒスタミンは、ヒスタミン産生菌によって作られる。



腸内細菌のバランスが偏りすぎてしまう事でヒスタミンが発生し過ぎてしまう。

腸内細菌のバランスが偏る、崩れてしまうのは日々の食事で起こる事ですから、結局は、日々、何をどんな風に食べているのか?

が一番の原因になります。



腸内細菌の悪玉菌…
ぼくはこの呼び名も好きではないですが
伝わりやすいように悪玉菌と書きます。

悪玉菌が猛威を振るうのは、食品添加物や化学物質まみれの食事が習慣付いていることが大きな要因ですね。






身体に良い、腸内環境や腸内細菌に良いとされる発酵食品も、実は場合によってはアレルギーの引き金になる。




悪玉菌優勢に偏っていると、それらを育む食事、凶悪化させる食事を摂ると
悪玉菌や病原性細菌の働きが増し、ヒスタミンや伝達物質、内分泌が異常発生してしまう。
(多発性内分泌症)




SIBOという病気をご存知の方も多いと思います。
「小腸内細菌異常増殖病」
(Small Intastinal Bacterial Overgrowth)

SIBOやリーキーガット、セリアック病、潰瘍性大腸炎
これらの病態は腸内細菌、腸内環境の悪化によって引き起こされます。

腸内炎症が強く発生し、腸内の状態が悪くなると、様々なアレルギーも引き起こされます。




腸内環境の悪化もアレルギーも
改善させるには、やはり食事を抜く事が手始めとなりますね。


善玉菌を優勢にしたいのですが
それよりも、病原性細菌を育んでしまうリスクが高いという事です。





例えば、カンジダ菌は酵母や麹が大好きです。

善玉菌を増やそうと、漬け物や味噌汁などを食べると逆に具合いが悪くなる方もいます。




ラテックスアレルギーのフルーツ症候群などは、酵素がたくさんありそうなフルーツ程、アレルギー反応を強く発現してしまいます。


ラテックスアレルギーの元を辿ると、カビが発生源である事も確認されます。
カビ…真菌類。
つまりカンジダ菌ですね。




またヒスタミンによるアレルギーに関しては

遊離ヒスチジンを多く含む、マグロやカツオなどの赤身の魚、サバやイワシなどの青身の魚を食べると、ヒスタミン産生菌の持つ、ヒスチジン脱炭酸酵素によりヒスチジンが多く産生されます。


プロテウス属やモルガネラ属、ビブリオ属などのヒスタミン産生菌が異常繁殖していれば、ヒスタミンの害も起こしやすくなります。


ヒスタミン食中毒ですね。




遺伝子組み換え魚とか、海に流れ出る環境ホルモンや薬物の影響もありますが
ぼくたちの腸内“細菌”のバランスが悪ければ、アレルギーや免疫の負担を起こしてしまうという事です。


腸内細菌と仲良くしていれば、免疫は腸内細菌に助けられます。


でも、ひとたび腸内細菌の機嫌を損なえば、免疫と敵対するハメになる。
腸内細菌は言わば、自分の体と共生する者たちであり、一心同体も同然。

その腸内細菌を悪者に変えてしまうのは、日々の食事、ストレス。


一心同体の腸内細菌を敵に回すという事は、自分自身も敵であると認識しなければいけない部分も出てくるという事にもなります。





アレルギーを始め、自己免疫疾患は、やはり腸内環境、腸内細菌の悪化から起こる病気ですね!




体に良いはずのものさえ、自分を傷付ける病原性細菌の餌にってしまわぬよう
日頃からできるだけ自然で、体に良いものを食べるよう心がけ、ストレス発散をこまめにしましょう。