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腰痛



 腰痛の原因は何か?
多くの場合、脊骨や骨盤の歪みが原因だとさせる。
または、筋力の衰え、運動不足。


その他の原因については、あまりふれられていない。

運動不足は、そのままですが
筋力の衰え、筋力弱化は加齢や運動不足以外からも起こり得ます。

脊骨や骨盤の歪みに関しては、ウツロイのブログを読んでくださっている方ならお分かりだと思いますが、それ自体が原因ではなく、二次災害みたいなもんですね。


歪みの正体=「原因」
原因を正さない限り、歪みは治りません。


では、この他にどんな原因が考えられるでしょうか?




 考えられる原因

① 呼吸が安定していない(呼吸による腹圧が弱い)
② 内臓の過負荷による脊椎の可動性減少
③ 睡眠不足による椎間板の疲労蓄積
④ 糖の過剰摂取などによるタンパク質分解促進


などでしょうか。
どれも聞き慣れない原因だと思いますが、ほとんどがこの原因に絞られてくると思います。


呼吸・内臓機能・代謝
に関する要素が、腰痛の根底にあります。




順に説明していきましょう。


 『呼吸が安定していない』
姿勢の安定は、筋肉が強いから成り立っている…というのは、決して=にはならない。
およそ=になることもあるし、そうでもないこともある。「≒」と「≠」の間?って感じでしょうか。


筋力が強いことは確かに一部分に置いては、安定しているかもしれませんが、固まっていると不安定になります。
重要なのは、柔軟性もある、「強靭」さです。

筋肉主体で体を支えてしまうと、体が固まってしまいます。


 人間の姿勢安定は、「呼吸による腹圧」というシステムに上に成り立っていて、息を吸った時にお腹が膨らむ「腹圧」によって、姿勢を安定させる筋への出力が発揮される仕組みになっています。


つまり、呼吸が浅いと、姿勢を安定させるための筋肉にスイッチが入らず
余計な筋肉を使いまくって安定しようとするシステムに切り替わってしまいます。


無駄に筋肉を使いまくってしまうので、腰痛やその他、体の疲れ安さなどに繋がります。



正しい呼吸は、複式呼吸。
呼吸が間違っていると最悪の結果を招きます。
 →呼吸に関してのブログはこちらを参照



 次に、内臓の過負荷による腰痛です。
これも腰痛の原因の多い割合いをしめます。

ようは食べ過ぎ。暴飲暴食です。
または食べる量に対してエネルギー使用量が少な過ぎ


 脊骨の中を通る脊髄から枝分かれする、末梢神経は、内臓へ向かうものと、筋肉へ向かうものに分かれます。
例えば、肝臓に向かう神経は、脊骨でいうと、両側肩甲骨の間辺りから、少し下辺りまで。
その部分の神経が肝臓に向かい、同じく、背中の筋肉にも神経支配が成されます。



肝臓の負担が大きくなると、脊髄へ伝達される神経パルスが過剰になる。
と、同時に脊髄を介して、丁度真反対の背中の筋肉へも過剰な神経パルスが送られ、筋肉に異常な緊張が起こります。
筋肉が過剰な緊張を起こすので、その部分は硬く、血液などの循環も悪く、動きもぎこちない。

当然ぎこちない動きになってしまった部分も痛みますし、そのぎこちなさを、他の部位がカバーして、様々な部位に痛みが生じる。


簡単に言うと、動きが悪くなった部位も痛みを出すし
それをカバーして、動きが過剰になった部位も痛みを出す。



腰の骨は、構造上、元々"ひねる"ことができない関節なのですが、それを補う為に、背中の「胸椎」で、体をひねる動きを作ります。

ですが、先程述べたように、背中が固まると、胸椎のひねりの動きができなくなるので、自ずと、ひねれない関節の腰を無理矢理ひねる動きを作ってしまいます。


本来の動きではなく、別の部位の動きをカバーして、過剰な動きを作ることで、痛みが生じるパターンですね。




上の例だけでなく、内臓の反射は、とても多くの不具合を起こします。食べ過ぎには要注意です!








 原因の②と④については、内臓と代謝の部分で似ているので、先に、糖の過剰摂取などでのタンパク質構造の分解促進で起こる腰痛についてを解説します。







糖の過剰摂取により、血糖値の急上昇と急下降が激しくなり、結果的に糖尿病予備軍の症候群、または糖尿病発症に繋がります。

糖尿予備軍の症状に陥ると、体のタンパク質構造(筋肉など)の維持ができなくり、壊れる速度がとんでもない事になります。
(通常の四倍以上)

これにより、腰痛などが起こります。
骨や筋肉の構造が壊れる、代謝の問題。



糖の過剰な摂取は、かなりのダメージになります。
原因②の「内臓の過負荷」にもなるし、良い事はありません。




 最後に、睡眠不足での椎間板の疲労蓄積
椎間板はクッション材、脊骨の衝撃吸収の役割りをしています。
その構成は繊維と水分でできており、睡眠中に水分が補われ、疲労を回復させます。

睡眠不足は単純に、椎間板の水分の回復ができない為に疲労が蓄積するというものです。
水分不足になった椎間板はヘタってきてしまいますので、衝撃を受け止める事ができなくなってしまいます。


きちんと睡眠を取って、椎間板を労ってあげましょう。




 とまぁ、途中読むのが面倒くさくなる程書いてしまいました(反省)。
これでもかなりはしょりました。
これ以上書いたら、もはやブログじゃない…(現段階でもあやしいですが)





 とにかく、言いたいことは「腰痛」は単純じゃない。
整形外科医も腰痛の原因は8割が不明だ…なんて書いてる記事もあるくらいです。
骨盤の歪みとか、脊骨の歪みとか、そんな単純なことではないのです。

上に書いた以外にも、原因や要因となるものは無数にあります。


多くの要因、原因を見極められるか…が勝負。
ぼくも未だに見逃したり、見間違えたりします。
ただひと言、確実に言えることは、レントゲンやMRIなどの"静止画像"だけでは、判断するのはほぼほぼ無理な話しです。

人間は常に動いている「動物」ですから、止まっている画像で、痛みの箇所や原因、また原因と患部の繋がりを特定するのは不可能です。



ですから、腰痛は画像診断をするより、動きや外科的なモーションを付けての検査(モーションパルペーション)などをする事が重要です。


それで、中枢(脳)の問題が見つかる事もありますから。











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