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呼吸は全てを変える



ウツロイが施術で重要視しているのは、自律神経や内臓の機能なのですが、1番重要だと考えているのは、実は「呼吸」です。


呼吸は自然な無意識下の運動です。
物理的には全身の筋肉や骨格に繋がる働きを持っています。
機能的には自律神経や内臓機能にも影響力を持っている、まさに全身の全てを変えるのは呼吸です。


言い換えれば、呼吸が自然な状態でなければ、食事療法や運動、体操など様々な健康をしても意味がありません。



正しい自然な呼吸は、横隔膜の上下運動のみで行われるものです。
その動きで肋骨や背骨がしなる。


逆に不自然で無理な呼吸は、本来の呼吸の要である横隔膜の上下運動が乏しく、それを無理に補う為に、胸郭を無理矢理持ち上げ偽りの呼吸方法を作り上げてしまう。



動画でも解説してます


呼吸は1日に約3万回行うと言われます。
10日で30万回、3ヶ月ちょいの100日で300万回
1年で約千百万回


例えば、調子が悪い時は呼吸が乱れています。
3日でも呼吸が乱れていたら、9万回乱れた運動を続ける事になるので、それだけでも相当な回数ですね。



自然な呼吸は、横隔膜の上下だけで行われるので、別に疲れるとか、苦しいとか、つらいとか、首や肩がこるとか、そんなものとは無縁です。


不自然な呼吸は、無理矢理胸郭を持ち上げるので持ち上げる為に首や肩をはじめ全身の無駄な筋肉の運動をしてしまいます。
トレーニングなどとは違って、引きつったように筋肉を使うので、それはもう具合が悪くなります。







生命維持の為に呼吸は必須。
呼吸しないと死ぬからですね。
でも、その生命維持の呼吸が、無理矢理な運動になっていたらどうでしょう。

呼吸しないと死ぬ、でも呼吸すると体が疲弊する、でも呼吸しないと死ぬ…

という、もう呪縛のような状態になってしまう。



そうならない為にも、自然な呼吸ができる姿勢を大切にしましょう。

姿勢はブログでも何度も何度も書いているように
「胸を張らない、背筋を伸ばさない」
楽で自然な姿勢です。

現代人は、姿勢を間違えているので、呼吸がおかしくなります。
背筋を伸ばして胸を張ると、肋骨が開き、鎖骨が持ち上げります。

そうなると、横隔膜の上下の運動が小さくなり、横隔膜だけでは十分に酸素を供給できなくなってしまうため、胸郭を持ち上げる強制的な吸気を行うようになります。



ちょうど全力疾走した後みたいな感じですね。
毎日、常に全力疾走した後のような呼吸だと、そりゃつらいですよね。



大事なのは、姿勢。
鎖骨の角度と肋骨の角度を見て見ましょう。





この絵には鎖骨がありませんが、鎖骨は水平を保つようにするのが一番良い状態です。
鎖骨がVの字になっていると、呼吸がおかしくなっていると思ってください。


肋骨の角度は、60°くらいがベストだと言われます。

ひどい場合は、肋骨の角度が水平に近い状態になっていたります。
妊婦さんは必然的にお腹が大きくなるので、肋骨の角度を気にしておきましょう。
水平に近い状態に開いていると、あかちゃんが逆子に可能性が高まりますので注意です。



胸を張らずに、背骨は姿勢な丸さを作るのが、人間本来のキレイな背骨の形です。
真っ直ぐに伸ばすように維持した姿勢は、不自然極まりないということを覚えておいてください。



また正しい呼吸を作る方法を動画でも紹介しようと思っておりますので、良かったら動画も見られてください。