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筋肉はほぐすな

 
 
書溜めする時間もなく…。
記事の更新が止まっていました。
 
 
今日のテーマは、何度か書いたかも知れませんが、また書いてみます。
今、動画を撮るのも考えていて、文字だけで理解しづらいポイントも説明できたらなぁ…と考えています。
 
普通に症状を治したいと思い、いろんな情報を探されている方に向けて、またはセラピストの勉強会もしているので、セラピストさんが見てもプラスになる情報を書き留めたり、動画で残しておいてもいいかなと思いました。
 
 
 
今日の「筋肉をほぐすな」というテーマも
文字より、動画の方が分かりやすい内容かも知れません。
 
 
 
筋肉はどうしてほぐしてはいけないのか?
 
筋肉は、機械や車の部品で言うと、ゴムやスプリングに当たります。
 
 
 
それぞれが、適切な張力を持って支え合い、関節の動きをサポートしたり、強化します。
 
全ての物体に対する張力を保ち続け、一定の形をキープしている「テンセグリティ構造」です。
 
 
 
 
どこか一部分の張力に変化が起こることで、全体に変化が起こります。
 
 
つまり、一部の筋肉をたわませると、他の部位に影響が出る。ということです。
その逆、一部分の筋肉の緊張が高まると、他の部位にも当然影響を及ぼします。
 
 
 
 
硬く緊張した筋肉をほぐすと、その反動で、他の健全だった筋肉に緊張を及ばしたり、たわませ過ぎたり、反作用が起こってしまいます。
 
 
 
 
車のエンジンに例えると、それぞれのベルト(筋肉)が関節(ギア)を動かします。
もし、筋肉となるベルトがたわんだり、劣化すると、関節となるギアが動かなくなります。
 
逆に一部分のベルトだけを、普通車仕様のベルトから、スポーツカータイプの強いベルトに交換すると、他の部位に悪影響を及ぼし、ギア(関節)が損傷します。

アンバランスは体を壊す…という事ですね。
 
 
スプリングも見てみましょう。
 
 
 
重力、衝撃、圧力、などに対しての反発し保護するショックアブソーバー的に働くこともあり
ジャンプしたり、瞬発力を発揮する、爆発力の働きをすることもある。
 
強いスプリングにすると、反発力も保護力も爆発力も強くなり、弱いスプリングになると、その分弱くなります。
 
 
スプリングの働きをイメージすると、ほぐすことは、力を弱めることだと理解できると思います。
 
 
 
 
 
ちなみに、筋肉を鍛えたり、体幹を鍛えるとは、しなやかに柔らかさ滑らかさを高め瞬間的な力がスムーズに入る俊敏な反応速度を付けること、強靭さを付けることです。
 
 
強い、硬い、ではない。
 
 
 
背中が痛い、腰が痛い、肩がこる、首がこる、足がつる、などをほぐすと、構造的なアンバランスを促進させてしまう行為です。
 
 
テンセグリティ構造を崩すこと。
 
 
 
 
筋肉の硬さや緊張度、長さなどは、何が制御しているか?
 
それは、小脳と神経、受容器と呼ばれる器官によって制御されています。
 
関節や筋肉に、受容器(メカノレセプター)があり、受容器が関節や筋肉にかかる負荷をキャッチし、その負荷情報が神経、脊髄を通って小脳に伝達されます。
 
小脳は、送られてきた負荷情報に対し、適切な関節や筋肉の緊張度合い、反発力、反発速度、などを決定し、再び情報が返されます。
 
 
 
ですから、筋肉が緊張している、こっているというのは、脳が管理しているものです。
もんでほぐして、どうこうしようとすると、脳の電算処理を狂わせることにもなります。
 
 
 
マッサージもそれらの知識と豊富な経験を要します。
 
 
マッサージ師、セラピスト、柔道整復師、整体師、カイロプラクター、エステティシャンなども、もみほぐしたりしていますが、適切なマッサージをしている先生は、実際はとても少ない。
 
ましてや、60分2,980円のほぐしどころのアルバイトさんでは…
きちんとした勉強をして知識を積んだセラピストは、ほぐしが良くない事を知っているので、そんなところに働きに行くことはまずあり得ないでしょう。
 
 
 
筋肉を良い状態に整えるには
脳、神経、受容器の情報を整えることからスタートです。
ほぐしてはいけません。
 
 
 
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