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整体の本質

 
 
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
 
小難しくて少々ひねた内容ですが、お付き合い頂いて本当に有難いです。
今回もそんな感じですが、お付き合い頂けたら幸いです。
 
 
整体師やカイロプラクター、セラピストから、ちょくちょく質問を受けたり
全国の悩める症状をお持ちの方からお問合せを頂いたりしていますが
返答がこれまた理解されづらいようで…。
 
 
そろそろ、この感じも封印していかないといけないのかな?って思ったりしています。
 
 
 
 
セラピストからの質問や相談で
『クライアントのゆがみをどう整えたらいいのか?』
 
『この症状は、あのゆがみが原因だと思うんですが、整えても、いつも同じゆがみができてしまうんですが、どうしたらいいと思いますか?』
 
 
という質問を頂くことがあります。
 
 
 
どうして、クライアントさんもセラピストも、みんな形にこだわるのでしょう。
 
 


「体を整える」
という事に関して
「ゆがみを整える」
というフレーズがありますが
 
「ゆがみ」って、どうして「ゆがみ」って特定し得たの?
 
って、質問してきたセラピストに、逆に質問します。
 
 
脚の長さが左右非対称だから
骨盤の高さが左右非対称だから
頭の形が左右非対称だから
 
などの答えが返って来ます。
どちらが正しい方で、どちらがゆがんでるのか?
また、何故そちらがゆがんでると判断できるのか?
 
 
 
など、さらに質問を付け加えていくと、どんどん?????が頭の中に生まれていく。
 
ぼくもどちらが正しくて、どちらがゆがんでのか?なんて、100%判断する事はできません。
 
 
 
 
体が整っているか、いないか、はゆがみによって判断するのではなく、都合良く体が使えるようになっているかどうかで判断できるのではないでしょうか。
 
ゆがみが整ったなんて、むしろ判断できません。
 
 
足の長さは、人間誰しも左右非対称で、骨盤の高さも左右非対称
左右非対称というと、納得しづらい部分もあるので、シンメトリーでないとしておきましょう。
 
シンメトリー:物質が中心軸をめぐって、左右(または上下)、形、色、性質が同形であり、両者が均整である様子。
 
 
シンメトリーではない、左右非対称
つまり、形も機能性も同じではないのです。
 
 
 
だからこそ、右利き、左利き、利き足、利き目、利き耳が存在します。
武道、野球やテニスやサーフィンやボードなども、構え、フォーム、ポジションがあります。
仕事、職業に置いても、体の向きや傾きで、やり易い、出来ないが存在しますね。
  
 
  
 
左右対象にする事に何の意味があるのでしょう?
左右対象にして
「ほらね!揃ったでしょ!」
というのは、パフォーマンス?ドヤ顔?するところではない。
 
そこに本質的な意味なんて、何もない。
逆に、左右非対称である事で都合良く体を機能的にしているのに、その機能性を欠く事になる…ということに、セラピストは気付かなくてはいけない。
 
 
 
我々は、エンターテイナーではない
治療家、療術家、ボディケア、セラピストなのですから。
 
 
 
何も知らないクライアントに、無駄な金と時間を費やさせてはいけない。
笑顔にしてあげたければ、パフォーマンスで…ではなく
本当に良くしてあげて、笑顔にしてあげたいと、ぼくは思っています。